福音ラジオ 第十四回『再臨のために世を備える』

目次

導入

みなさんこんばんは、かいです。

聞いてくれている皆さんの時間を今、分けてくださっていることに心から感謝しています。

ありがとうございます。

第二回目で名称だけが出た『総大会』について少しお話しします。

わたしたちの教会では一年に二度、4月と10月に『半期総大会』というものが開催されます。

これは、大管長会、十二使徒定員会、そのほかの教会中央幹部および中央役員が、五つの部会(土曜日午前の部、午後の部、日曜日午前の部、午後の部、もうひとつは中央女性部会と中央神権部会が大会ごとに交互に行われます。)の中で霊感に満ちたメッセージと導きを与えるものです。

教会の本部はアメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティにありますが、ソルトレイク神殿を中心として教会の施設がいくつも建造されており、そのうちのひとつであるカンファレンスセンターという建物で行われてきました。

本来この建物の中で総大会に参加できていたのですが、昨今のウィルスパンデミックにより、話者以外の参加はできなくなってしまったようです。

それに伴い、場所にも変更があり、カンファレンスセンターシアターというところで大会は行われ、その様子は世界中に中継されています。

直近の大会は2020年10月3日と4日に行われました。

総大会から

さて、今回から総大会で話されたことを一部ですが紹介します。

今年はジョセフ・スミスが最初の示現を経験してから200周年にあたる年です。

そして、2020年4月の総大会では特別な宣言が世界に向けて発表されました。

その宣言も含めて紹介します。

話者はラッセル・M・ネルソン大管長です。

『わたしたちは、「先祖が切なる期待をもって待ち望んできた」時代に生活しています。わたしたちは最前列の席で、預言者ニーファイが示現だけで見た出来事を生で目撃しているのです。ニーファイはこう述べています。「神の子羊の力」は「地の全面に散っている……主の聖約の民のうえに下る……。彼らは義と神の力とをもって、大いなる栄光のうちに武装していた。」

あなたがどこに住んでいるか、どのような状況にあるかにかかわらず、主イエス・キリストはあなたの救い主です。そして、神の預言者ジョセフ・スミスはあなたの預言者です。彼はこの最後の神権時代の預言者になるように、この地の基が据えられる前に予任されました。聖徒から「何事も隠されることのない」神権時代です。回復が進行しているこの過程の中で、啓示が主から与えられ続けています。

イエス・キリストの福音が地上に回復されたことは、あなたにとってどのような意味があるでしょうか。

それは、あなたと家族が永遠の結び固めを受けることができるということです。それは、イエス・キリストからの権能を持っている人によってバプテスマを受け、主の教会の会員として確認されたので、常に聖霊を伴侶とすることができるということです。聖霊が導き、守ってくださいます。それは、慰めを得られない状態や、神の力による助けを得るすべのないままにされることはないということです。それは、必須の儀式を受け、神と聖約を交わして聖約を守るときに、神権の力により祝福を得られるということです。これらの真理は、私たちの心にとっての錨なのです。暴風雨が荒れ狂っているこの時期には、特にそうです。

モルモン書には、昔の二つの主要な文明の繁栄と崩壊が記録されています。その歴史が示しているように、民の大多数はたやすく神を忘れ、主の預言者の警告を拒絶し、権力と人気と肉体的な快楽を求めます。過去の預言者たちは、繰り返し、「数々の大いなる驚くべきことを民に」宣言しましたが、彼らは「それらのことを……信じ」ませんでした。

現代もそれは全く変わりません。長年、世界各地の奉献された説教台から数々の大いなる驚くべきことが語られてきました。しかし、ほとんどの人がこれらの真理を受け入れません。-なぜなら、真理を探す場所を知らないためか、真理の全ては持っていない人の話を聴いているためか、世俗的なことを求めて真理を受け入れてこなかったためです。

サタンは巧妙です。何千年もの間、前を悪に見えるようにし、悪を善にみえるようにしてきました。サタンのメッセージは、けたたましく、派手で、誇らしげです。

しかし、天の御父からのメッセージはまったく違います。御父は簡潔に、静かに、私たちが誤解しようのないように驚くほどわかりやすく伝えてくださいます。

例えば、御父は独り子をこの世の人に紹介されるときはいつでも、ごく短い言葉でそれを行われました。変貌の山で、ペテロとヤコブとヨハネに、「これはわたしの愛する子である。これに聞け」と言われました。古代のバウンティフルでのニーファイ人への御言葉はこうです。「わたしの愛する子を見なさい。わたしの心にかなう者である。わたしは彼によって、わたしの名に栄光を加えた。彼に聞きなさい。」また、この神権時代が開かれるに至った深遠な宣言では、ジョセフ・スミスにこう簡潔に述べられました。「これはわたしの愛する子である。彼に聞きなさい。」

御父と御子を描いた絵画の一部
御父と御子を描いた絵画の一部

教義と聖約の冒頭の言葉は「聴きなさい」です。従う意図をもって耳を傾けることを意味します。聴くことは、「御子に聞く」こと、すなわち、救い主の言われることを聞き、その後、救い主の勧告を心に留めることを意味します。「彼に聞きなさい」という言葉で、神は、現世における成功と幸せと喜びの規範を与えておられます。わたしたちは主の言葉を聞き、それらに耳を傾け、主から告げられた事柄を心に留めなければなりません。

イエス・キリストの弟子となるよう努めるとき、主の声を聞くことができるように、、これまで以上に意識的に努力する必要があります。日々の生活を主の言葉と教えと真理で満たすために、意識して絶えず努力することが必要です。

また、聖霊のささやきに気づく能力に磨きをかけるとき、もっと明瞭に主の声を聞くことになります。今は、かつてなく、御霊がどのように語りかけるかを知る必要のある時です。聖霊は神会における使者です。聖霊は、御父と御子があなたに伝えたいと思っておられる考えをあなたの思いに伝えてくださいます。聖霊は慰め主です。あなたの心に安らかな気持ちを与えてくださいます。あなたが主の言葉を聞き、読むとき、聖霊は真理について証し、真実である事柄を確認させてくださいます。

救い主が述べられたことや、預言者を通して今語っておられることを、みなさんがもっと意識的に聞き、耳を傾け、心に留めるときに、どのようなことが起こるでしょうか。わたしは約束します。誘惑や困難や弱さに対処する力を祝福として加えられるでしょう。わたしは約束します。あなたの結婚生活、家族との関係、日々の働きに奇跡が起こるでしょう。わたしは約束します。たとえ人生で混乱が増しても、喜びを感じる能力が増すでしょう。

イエス・キリストの完全な福音の回復-200周年の世界への宣言

さて、世界の歴史におけるこの時期の重要さと、イエス・キリストの再臨に備えてイスラエルを集合させるようにとの主から課せられた務めについて深く考え、わたしたち大管長会と十二使徒評議会は、2020年4月、「イエス・キリストの完全な福音の回復-200周年の世界への宣言」と題した次の宣言を発表します。この宣言は末日聖徒イエス・キリスト教会大管長会および十二使徒評議会により作成されました。

『わたしたちは厳粛に宣言します。神は世界のすべての国にいる御自分の子供たちを愛しておられます。父なる神は、愛する御子イエス・キリストの降誕と、その比類ない生涯と無限の贖いの犠牲を、わたしたちのために備えてくださいました。御父の力によって、イエスはよみがえり、死に対して勝利を得られました。イエスはわたしたちの救い主であり、模範であり、贖い主です。

200年前、1820年の美しい春の朝に、少年ジョセフ・スミスは、どの教会に加わるべきか知りたいと思い、 アメリカ合衆国ニューヨーク州北部の自宅近くの森へ行き、祈りました。自分の魂の救いについて尋ねたいことがあり、神が導いてくださると信じていたのです。

わたしたちは,父なる神とその御子イエス・キリストが,ジョセフ・スミスの祈りにこたえて彼に御姿を現し,聖書で予告されているように『万物更新』を開始されたことをへりくだり宣言します(使徒行伝3章21節)。この示現によって,ジョセフは,新約聖書の時代にあったキリストの教会が最初の使徒たちの死後に地上から失われたことを知りました。ジョセフは,その回復に貢献する者となるのです。

御父と御子の指示の下,天の使者がジョセフを訪れ,イエス・キリストの教会を再び設立するために指示を与えたことを,わたしたちは断言します。復活したバプテスマのヨハネが,罪の赦しのために水に沈めるバプテスマを施す権能を回復しました。さらに,最初の12人の使徒のうちの3人,ペテロ,ヤコブ,ヨハネが,使徒職と神権の権能の鍵を回復しました。そのほかに訪れた使者の中には,死を超えて永続する関係を持てるよう家族を一つにつなぐ権能を回復したエリヤもいました。

さらにわたしたちは,古代の記録である『モルモン書―イエス・キリストについてのもう一つの証』を翻訳するために,ジョセフ・スミスに神の賜物と力が与えられたことを証します。この神聖な書物には,復活後間もないイエス・キリストが西半球の民の間で親しく務めを果たされたことについても記されています。またこの聖典は,人生の目的を教え,その目的の中核を成すキリストの教義を説明しています。聖書と対を成す聖典として,モルモン書は,すべての人が愛にあふれた天の御父の息子や娘であること,御父がわたしたちの人生について神聖な計画をお持ちであること,そして御子イエス・キリストが昔と同様に今日も語りかけておられることを証しています。

わたしたちは宣言します。1830年4月6日に組織された末日聖徒イエス・キリスト教会は,新約聖書の時代にあったキリストの教会が回復されたものです。この教会は,隅のかしら石であるイエス・キリストの完全な生涯と,主の無限の贖罪と文字どおりの復活をその基盤としています。イエス・キリストは再び使徒たちを召して,神権の権能を与えられました。そして,御自分のもとに来て,御自分の教会を訪れ,聖霊と救いの儀式を受け,永続する喜びを得るよう,わたしたち全員を招いておられます。

父なる神と愛する御子イエス・キリストによってこの回復が始まってから,現在200年が経過しました。世界中で何百万もの人が,これらの預言されていた出来事を知り,受け入れてきました。

わたしたちは喜んで宣言します。約束された回復は,絶えざる啓示によって進められていきます。神が「ことごとく,キリストにあって一つに帰せしめ」られるので(エペソ人への手紙1章10節),地は決して再び前の状態に戻ることはありません。

敬虔の念と感謝をもって,わたしたちは主の使徒として,天が開かれていることを—わたしたちと同じように—知ってくださるよう,すべての人にお勧めします。わたしたちは,神が御自分の愛する息子たちや娘たちに対する御心を明らかにしておられると断言します。祈りをもって回復のメッセージを研究し,信仰により行動する人には,回復が神の御心であり,その目的がわたしたちの救い主である主イエス・キリストの約束された再臨のために世を備えることにあるとの確信が授けられることを証します。』

愛する兄弟姉妹、これがイエス・キリストの福音の完全な回復200周年におけるわたしたちの世界への宣言です。12の言語に翻訳されています。他の言語はすぐに続くでしょう。教会のウェブサイトからすぐに入手することができます。個人的に、また家族や友人と研究してください。真実について思いめぐらし、主に聞き,耳を傾け,それに付随する戒めや聖約に従うことであなたの人生に及ぶ影響について考えてください。

ジョセフ・スミスは予任された預言者で,この最後の神権時代を開始するように主から選ばれた人であることを,わたしは知っています。彼によって,主の教会は地上に回復されました。ジョセフは自分の血で証を結び固めました。わたしは心から彼を愛しており,たたえます。

神は生きておられます。イエスはキリストです。主の教会は回復されました。主とその御父,わたしたちの天の御父はわたしたちを見守っておられます。このことを,イエス・キリストの聖なる御名によって証します,アーメン。』

(2020年総大会日曜午前の部会 ラッセル・M・ネルソン『彼に聞きなさい』より抜粋)

さいごに

今回紹介したのはお話の一部です。

彼の使徒としての職、大管長としての職に対する責任と主への信頼は学ぶべきことが多くあります。

興味をお持ちの方はリンク先で視聴することができます。

https://www.churchofjesuschrist.org/study/general-conference/2020/04/45nelson

今回は以上になります。

聞いてくださってありがとうございました。

またお会いしましょう。

おやすみなさい。

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この記事を書いた人

はじめまして。プロフィールを見てくださってありがとうございます。
少し自己紹介をさせてください。
よもやま かいといいます。香川県出身です。
キリストを信じる信仰を持つクリスチャンで、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員です。
絵を描くことが好きで、筆記具を集めたりしてます。

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